エクストレイルDE日本一周

エクストレイルで車中泊しながら日本一周するお話

日本一周48日目 福島 江戸時代の宿場町大内宿 白虎隊が見た鶴ヶ城

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朝からこんなもん食って糖尿になる。

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道の駅しもごうと言うところで起床です。

今日からは世間はゴールデンウィークです。

風来坊の僕には無縁ですが、道や駐車場など混むと思いますので早め早めの行動で道を急ぎたいともいます。

 

自然が生んだへつりとは

まず最初に来たのはこちら。

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駐車場に300円って書いてあるんですけど、誰もいないです。

まだ朝早すぎるのか、7時です。

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観光地化は少しだけされているみたいで店があります。もちろんまだ開いてません。

ここにあるのは「塔のへつり」と言うものです。

いくつもの奇岩が塔のように立っている場所で、その景色は国の天然記念物に登録されているらしいです。

へつりとは会津の方言で川沿いの断崖のことを言うらしいです。

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確かにあります断崖絶壁。

あのつり橋を渡っていくんですね。

つり橋には定員30人って書いてありました。

それ以上乗ったらどうなっちゃうんだ。

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奇岩には人が通れるような通路があります。

おそらくこの通路は人が削ったものだと思います。

それでもすごいです。

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階段の上に登った先には、

裂けるようにぽっかり空いた洞窟にお堂がありました。

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立派な装飾のお堂があります。

これだけのものがあるということは何か伝承などがあうのでしょうか、

興味がわきます。

 

 

駐車場に戻ってもやはり誰もいませんでした、7時半。

賽銭箱でも置いて、こちらにお金を入れてくださいってやってくれれば払ったんですが。

 

江戸時代に栄えた宿場町

会津から日光へ、日光から江戸へ

江戸のころには街道が繋がっており、物資の輸送が行われていました。

会津藩主も参勤交代のために五泊六日と言う長い時間をかけて江戸に通いました。

その時の宿場町が、今も当時の名残を残したまま残っています。

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そこは大内宿(おおうちじゅく)と言う場所。

無料駐車場に到着。

無料駐車場がいっぱいになったら有料に停めるしかなくなるので、

早めに到着です。まだ8時よ。

では、場所も確保したので9時まで寝ます。

おはようございます!

無料駐車場は大内宿を見渡せるの展望台の近くです。

まずは見に行ってみましょう。

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いいですね!

この街道を江戸時代の人々が行きかっていたんですね。

まるでタイムスリップした気分です。

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もうすぐ子供の日!

コイが優雅にバタンバタン泳いでます。

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お手玉の店です。

かわいいお手玉が沢山あります。

置物にもいいですね。

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側溝には綺麗な水が流れています。

ラムネやビールが冷やされています。

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茅葺き屋根を綺麗にしていました。

伝統を残すのは大変ですね。

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鳥居がありました。

この旅ですっかり鳥居があると気になる性格になりました。

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街道から随分離れたところにありました。

高倉神社と言う名前の様です。

村社と書かれています。村を守る神様ですかね?

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賑やかな街道の声は一切届かない、静かで神秘的な場所でした。

 

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社の後方には樹齢800年と書かれている松の木。

社殿の後方になるように祀っているのに意味がありそうです。

 

宿場町に戻って少し何か食べてみようと。

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なんだー!これは!気になる!購入!

しんごろうと言う食べ物です。

ここに伝わる名物ららしいです(でもこの店にしかなかった)

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200円

お米を竹棒につけて、じゅうねん味噌を塗って焼いたものです。

じゅうねん味噌はエゴマに砂糖やみそを加えて作る甘い味噌です。

味噌の濃い味負けないくらいのゴマの味と香りがします。

美味しい!

 

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しんごろうの店の向かいで岩魚(いわな)が焼かれていました。

はい食べるー。

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お茶はサービス、500円

こうばしく良く焼かれていて美味しい。

骨まで食えます。

頭も全部食べました。

 

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大内宿の中心にある建物。

こちらは、宿場町として栄えていたころの本陣を復元した建物で、展示館になっています。

復元と言っても、当時のままの作り方がされているので、十分見る価値ありです。

拝観料は250円。

なかには囲炉裏、かまど、昔使っていた道具など。

養蚕業も盛んだったようで、その道具もありました。

 

そんなわけでお昼ごはんを。

え?さっきから食べてるって、それは気のせい。

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食事ももちろん茅葺き屋根のお店!

大内宿の名物は、ねぎそばです

葱で蕎麦を食べます。

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本家玉屋さんというお店にお邪魔します。

あら素敵な内装。

この大内宿はどのお店も、手打ちそば!ねぎそば!

を売っていて、どの店も同じかななんて思ってたんですけど、

この玉屋さんは特に歴史があり、家の当主はなんと20代目

築400年の歴史がある(とお店の前の札に書いてありました)。

その邸宅にお邪魔したいなと思いまして。

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メニューです。

当然ねぎそば。ねぎそばは1000円です。

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そばに葱が刺さってますね!

食い方わからないです。

店員さんに丁寧に教えていただきました。

葱を箸の代わりにして、よく混ぜ、かきこむようにして食べるといいらしいです。

 

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確かにすくって食べるのは難しいです。

混ぜ混ぜして口にかきこみました。

コシがあって風味のある蕎麦です。

美味しいお蕎麦はいつもこの表現です。ごめんなさい。

葱?どうするの?

かじる!

そば食う!ねぎ噛じる!

葱は全部食べるわけではなく、蕎麦を口に入れた後に薬味として噛じるんだそうです。

とうぜん生葱です!

食べ過ぎると辛いですけど蕎麦と一緒に食べると美味しいですね。

葱は半分くらい残しました。

 

玉屋さんの二階に上がることができます。

二階には貴重な物がたくさん置いてあります。

食べ終わったらぜひ見学を。

 

鶴ヶ城と白虎隊

白虎隊、どなたも名前は絶対聞いたことあると思うんですけど。

僕もなんとなくしか覚えて中たんですよね、集団で自刃(自害)をしたと言う。

次に行く場所は、その白虎隊のゆかりの地である会津若松鶴ヶ城、そして自ら命を絶った自刃の地です。

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到着しました。

鶴ヶ城西口駐車場に停めて入ります。


2時間300円、以後1時間ごとに100円です。

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鶴ヶ城です。

こちらの城は現存ではなく復元です。

拝観は510円。

現存じゃないとなんだかなー。。と最初は僕も思っていたんですけど、

復元天守は中が資料館や博物館のようになっていて、勉強にもなるんで結構いいですよ。

今回のこの鶴ヶ城も、鶴ヶ城の歴史などはもちろん、白虎隊についての記述が沢山ありました。


白虎隊は会津戦争(戊辰戦争の中の一局面)にて戦火に巻き込まれ悲劇の死を遂げた部隊です。

その部隊は武家出身の10代の若者で構成されていました。


戊辰戦争は新政府軍vs旧幕府軍の戦いです。

旧幕府軍会津藩は圧倒的不利な局面に立たされ、本来防衛の任に当たっていた白虎隊は前線に出すことを余儀なくされました。

交戦するも圧倒的軍事力の差で、

結果白虎隊は飯盛山へ落ち延びたと言います。

続きは自刃の地で書きます。

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天守閣からの景色。

会津戦争で敗戦したのが1868年、廃城は1874年。

6年のあいだ、損壊した状態で放置されてたんですかね。

しかし、100年もたたずに1965年に復元されています。

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こちらの長屋の中も歩けます。

中は。。。

まあ復元ですからね。

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お城の券があれば、麟閣(りんかく)と言う茶室の見学なんかもできます。

千利休の弟子、少庵が監修したという茶室らしいです。

戊辰戦争の時、伝統のある茶室が壊れると思い、移築保存をしていたらしく、それが復元されました。

 

自由市を言うものが開かれていました

ちょっと見てみます。

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特にこれと決まったわけではなく、観光地らしいものがいろいろ売ってます。

 

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珍しい肉が沢山ある揚げ物屋さん。

熊肉食べてみることにしました。

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脂が多いですね、臭みとかは特にない感じです。

美味しい部類に入るんじゃないでしょうか。

 

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続いてきたのは鶴ヶ城より少し離れている飯盛山

市営の無料駐車場があります。

入り口に観光センターみたいなものがあるんですが、そこで優しいお姉さんに飯盛山の観光マップをもらいました。

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そして、この小さな山こそが白虎隊自刃の地です。

 

自刃の地と言えば、なんだか重い雰囲気かと思いきや、お土産屋さんもたくさんあります。

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登るのがつらい人はエスカレーターを、250円。

僕は使わずに、登りながら建物を楽しみました。

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白虎隊の銅像

この目の先に見えているのは鶴ヶ城でしょうか。

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こちらは戸ノ口洞門

引き上げ洞門とも呼ばれています。

白虎隊は戸ノ口原の戦いで敗れた後、この戸ノ口洞門を潜ってここへ落ち延びて来たと言われています。

その距離は200mです。

 

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この不思議な建物はさざえ堂と言います。

螺旋階段ですけど、登りの人と下りの人がすれ違わない構造になっています。

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登って行く途中にあった神社です。

そこに書かれているのは「白虎隊十九士の霊神」

自刃を行った白虎隊員が神格化されて祀られていました。

隣のお土産屋さんに御朱印があったのでお願いしましたが、

文字が自筆ではなくスタンプなんですね。

店員さんも、いいんですか?ほんとうにやるんですか?

と言う感じだったんでやっぱり辞めました。

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山頂です。

左側には白虎隊19人の墓があります。

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こちらの像はローマ市により寄贈された記念碑だそうです。

白虎隊の貫いた武士道に感銘をうけたそうです。

さらに奥には一般の人たちのお墓ゾーン。

そこに白虎隊自刃の地があります。

 

その場所につきました。

写真は、撮ってないです。お墓ですし。

白虎隊員の銅像と石碑があります。

白虎隊員は遠くを眺めています。

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その先にあるのは赤く燃える城下です。

鶴ヶ城は小さくて見えにくいですが、当時は他に大きな建物がありませんでしたから、よく見えたのでしょう。

戸ノ口洞門をくぐりこの地にたどり着いた白虎隊が見たのは、赤く燃える鶴ヶ城の城下でした。

20人の生き残った白虎隊は今後どうするべきかを激論しました。

しかし最後は、敵に捕まり屈辱を受けるくらいなら主君や祖先に申し訳が立たない。

潔く自刃をし武士としての役目を終えるべし。

と言う結論に至り、20人が自刃を行いました。

まだ10代の若者の集団自決でした。

今の私たちには考えられない悲しい話です。


そうです20人。

神社に祀られているのは19人です。

20人の自刃した白虎隊のなかで首を刃で突き刺した1名はまだ息のあるうちに適切な処理をうけながら病院に運ばれ一命を取り留めました。

彼は白虎隊の生き証人となり、後世にこの話を伝えました。

生き延びた彼の墓は19士のもとに並べられ、彼の写真も白虎隊十九士霊神の神社に飾られています。

 

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こういう札を見つけました。

僕も武士道とは何かを考えていきたいと思いました。


福島にはソースかつ丼ののぼりが沢山。

昨日福島県に入ってからと言うもの、ずっと気になってたんですが。

ソースかつ丼と書かれたのぼりがあっちこっちに立ってるんですよ。

特に多いのがラーメン屋に!

福島の人って、ラーメンとかつ丼一緒に食うんですか?

ソースかつ丼が有名なのは知ってたけど、これは食べないとね!

この旅でソースかつ丼は二回目だ。

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グーグル先生が導いてくれたのは、こちらのハトヤ分店。

分店ってことは本店もあるね。

 

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ソースたっぷりのかつ丼です。

肉は分厚くて衣は若干薄めですが、ソースで煮込むんですかね?

しっかり染み込んでいて美味しいです!

甘辛いタレがとても良いです。

ご飯にまでソースが染みててキャベツとの相性もいいですね。

福島県の名物はソースかつ丼間違いない!

 

 

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すぐ近くにあった温泉へ。

この温泉、450円でお風呂が沢山あってすごい温泉でした。

駐車場いっぱいで、下駄箱いっぱいで、

あー、これはお風呂混んでるだろうなとおもったんですが、

お風呂が沢山あり過ぎて、混んでる感じが全然しなかったです。

ゆったりのんびり疲れを癒しました。

48日目レポート

走行距離 84.1キロ

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使った金額

食費 3510円

スーパーマーケット 610円

大内宿本陣 250円

鶴ヶ城 510円

鶴ヶ城駐車場 300円

お風呂 450円

合計 5020円

 

48日目までの走行距離 8547.6キロ

48日目までに使った金額 396302円