日本一周57日目 北海道4 網走刑務所の北海道開拓の関係 世界遺産知床はシカパラダイス ジンギスカン
昨晩スーパーでこんなもの買いました。
羊羹ロールと中華まんじゅう。
どちらも車中泊した紋別町のお菓子屋さんで作られたものらしいです。
羊羹ロールはカステラで羊羹巻いた感じです。
羊羹かなりボリュームあります。
やばい。美味いけど、朝からこれはやばい。
こちら中華まんじゅう。
割るとアンコが出てきました。
生地と言い、アンコと言い、これは完全にどら焼きですね。
アンコの量凄いけど。
完全に血糖値上がりそうです。
紋別町の道の駅の海辺の公園ぶらぶら。
出発前に、昨晩見かけたあのオブジェのところへ。
車と並べて撮りたかったんですけど、
未舗装の場所は進入禁止みたいなのでこの距離から。
カニの爪のデカさがこれでわかるでしょう!
かなり見た目にインパクトもあるし、話題性抜群だと思うんですけど。
随分公園の端っこにあるんですよね。もったいない。
ここから、またオホーツク海沿いに走って東に行きます!
車を走らせていくと大きな湖が。
もう海か湖かわからないんですけど、
海と繋がっちゃってる場所もあるみたいです。
ここはサロマ湖と言います。
北海道内で最も大きい湖で、日本では三番目の大きさ。
面積は152平方キロメートルです。
湖と言いますが海水みたいです。
過酷すぎる刑務所
網走市(あばしりし)に到着。
網走と聞けば聞いたことある人も多いと思います。
網走刑務所またの名を網走監獄。
脱獄不可能と言われたりしている刑務所があります。
網走刑務所博物館に来ました。
博物館です。
実施の網走刑務所は現在も現役で刑務所しています。
ここは、網走刑務所が北海道開拓時代の古い建物を、移築、復元したものが置かれています。
入場料は1080円。
無骨な正門がお出迎え。
警備員が見張っられている中を門をくぐ、、
お肌つやつや!
動かないと思ったわ。
真ん中にあるのは実際使われていた庁舎です。
見学を始める前にここを最初に見なさいということ。
中では網走刑務所をはじめ、北海道にある別の刑務所についてもいろいろ書かれています。
北海道はあまりに厳しい寒さの地であるので、開拓は思うように進められていませんでした。
明治時代。そりゃあ今みたいな重機はありませんからね。
しかし、お隣ロシアの脅威が東へ進んできます。
サハリン(樺太)、カムチャッカ半島はロシアによる植民地化が進み、いつ北海道にその勢いが来るかわかりません。
そのため軍事面の問題からも北海道に人や物資を運搬するための道路が必要でした。
そこで1879年、北海道開拓のために人材として囚人を使用しました。
当時、戊辰戦争をはじめ各地で内乱が起きていました。
そのため国賊と呼ばれた国事犯、政治犯が非常に多く、収監場所も足りない状況です。
そこで、北海道に刑務所を作り、増えすぎた囚人の問題を解決。
北海道なら、政治犯を日本社会から隔離できる。
さらに北海道の道路工事を囚人に行わさせれば人件費も安く済む。
一石二鳥ならぬ何鳥にもなるのです。
こうして作られたのが、5か所の収容所、その一つが網走刑務所です。
展示物を読んで予備知識を叩き込んでいると、
今からガイド始めまーす。希望の方いますかー?
と言う声が。
はい!参加します!
ガイドは無料でしてくれます。
50分ほどの所要時間とのこと。ラッキー!
全ての建物は回りません。
2時間かかってしまうので。
園内を歩きながらいろいろ教えていただきました。
そんな中で一番丁寧にいろいろ教えてくれた場所はここ、舎房です。
中央に見張り台が設置され、5か所の長い通路、そこの両脇に沢山の舎房があります。
いわゆる囚人が寝泊まりしたり、食事をしたり、生活している場所です。
この建物は復元したものではなく、移築したものです。
だから本当に囚人を入れていた建物。
今の網走刑務所にはもっと近代的な舎房があります。
正座をしている人いますね。
規則を守らないと罰則として2か月正座をさせられたらしいです。
今の囚人はそういうの無いだろうな。
トイレも丸見え。この部屋に三人も入れられていたらしい。
部屋のしくみなんかも教えてくれました。
他の部屋と連絡できないようにこうなっているとか、
こういう犯罪者はこっちの舎房に入れられるとか。
おー、なるほど!と思わせてくれるような話が沢山ありました。
ちょ、何してんねん!
脱獄不可能と言われていますが、実際に網走刑務所を脱獄した人がいたらしく、それを再現しています。
この人の話は小説やドラマになっています。
「破獄」で検索してみてください。
最後に監獄歴史観と言うところでシアターを見ます。
網走刑務所の収容された人は、網走、北見の間228キロの開削の工事に携わりました。
道なき道を進み、木を切り、岩を削り。
工期は約8か月、約1200人が収容されていましたが栄養不良や病気、事故で死んだ人は211人いたということです。
道中で亡くなった人の遺体は、刑務所に連れ帰ることもせず、その場に置いていかれたそうです。
亡くなられた人が遺骨として発掘されたのは80年もあとの話です。
今では慰霊碑が置かれているということです。
ガイドさんに案内をしていただいた後、他にもいろいろ見てみました。
囚人が作った建物など、とても重みのある歴史的資料です。
こちらは現在の刑務所を再現したものです。
昔より快適空間になっています。
子供からの似顔絵や命名辞典とか置いている演出がニクいです。
個々の観光は終わりー。
見ごたえあったのですっかり昼食の時間です。
次の場所に行く前にここで食べていくことに。
監獄食堂と言うものがあります。
メニューは普通ですが、その中で監獄食と言うものがあります。
囚人になったつもりでいただきたいと思います!
店内は超キレイ。
独房とかになってたら面白かったのに。
普通にしっかりした定食でした。
今の囚人は良いもの食ってるんですね。
体にいい麦ごはん。
北海道と言えばホッケ。
しっかり味の付いたフキに、山芋。
栄養満点!
なんか久しぶりにバランスのいい食事をしました。
次の場所に行く前に、今も使われている本当の網走刑務所を見にに行きました。
車での侵入はできないので。手前にある市営駐車場(無料)に車を置いていきます。
博物館にあった正門より重みがありますね。
一般人近づいていいのかな?と思いましたが、全然OK見たいです。
中に入ろうとしたらダメですよ。そのまま捕まりますよ。
世界自然遺産 知床半島
網走からそこそこ近いんですね、知床は。
海岸沿いに半島を北上していきました。
途中に滝とかありますね。
運転の休憩には良いスポットです。
運転していて、鹿を何頭か見ました。
北海道は道も広いですけど、注意して運転が必要です。
知床半島にはいくつか、グッドビューイングスポットがありますが、
5月7日現在、雪など残っているため車で入れるのは知床五湖と言う湖までだそうです。
奥にはカムイワッカ湯の滝と言う温泉滝があるんですが、今回はあきらめましょう。
知床五湖の駐車場は500円です。
係のおじ様に、
今日熊が出ましてね、一番手前の湖までしか見に行けないけど、どうします?
と言われました。
マジか!くまった!、いや、こまった!
でもせっかく来たし、知床行ってきたっていうために一湖でも見に行くことにしました。
本当にクマー出たんですね。
残念だけどしょうがないな。
湖を見に行こうとしたところ、別のおじ様が現れて、熊の張り紙をはがしました。
安全が確認されたので入れますよ。
おー!ラッキー!
いいタイミングに来たってことね!
3時から開けるということ、あと30分くらいあるな。
お土産コーナーを見ていると気になるもの。
鹿肉バーガー
ハンバーガー研究科としては食べないわけにはいかないでしょう。
鹿肉は柔らかかったです。
脂はねっとりした感じがします。
ハンバーガーとしては美味しい部類には入れられると思います。
3時になったので行ってきます。
このような申請書の記入が必要です。
世界自然遺産に入るために必要なようで。
あと250円払います。
そしてレクチャーを受けます。
遺産を守るために、自然を採取しない、ルートを外れない等説明されます。
熊の危険性や、熊が出たときの対処法も教えてもらい。
いざ出発です。
クマザサの合間を縫うように進んでいきます。
水芭蕉群がありますね。
自然を楽しみつつ、湖に到着。
本当は青い空に知床連峰が見えて、それが湖に反射したりして絶景らしいです。
曇ってますので、残念な感じですね。
熊に警戒しながら進んで五湖回ります。
天気が悪いけれど、森林浴は気持ちいです。
近くに人の生活圏が無いので、ありのままの自然が楽しめます。
ん?
なんか獣臭い。
動物のようなにおいがします。
一気に緊張感が増しました。
まさか熊?
鹿!
さっき鹿肉バーガーを食べたことを一瞬思い出しました。
昨日も今日も運転の時に見ましたが、
完全野生の鹿に生で会うのは若干緊張です。
奈良とか宮島の鹿は人なれしてたから全然平気。
あ、いなくなっちゃった。
僕の後方を歩いていた、台湾の人(多分)は、
鹿好可愛!(ルーハオクアイ!)
と言いながら写真撮りまくってました。
木には爪痕みたいなのありますね。
熊かな?
森林浴を楽しみました。
また鹿。
なんか珍しくなくなってきた。
最後は遊歩道に出ました。
ここは電気柵も設けられていて熊の危険性もないところ。
ここから見える湖は、熊が出ても唯一身に来れる湖です。
知床の草原に鹿、向こうにあるのはオホーツク海。
良い雰囲気ですね。
散策で鹿は12頭見ました。
熊は出なくてよかった!
このあと車で知床半島を後にします。
しかも数匹いましたが、もう慌てません。
北海道では外せないジンギスカン!
海鮮丼も食べたし、ラーメンも食べたし、スープカレーも食べたし。
そろそろこれも行っときましょう。
良い場所無いかなと探して選んだのはこの、知床ジンギスカンそらさん。
といっても知床と言うより中標津町(なかしべつまち)なのですが。
店内は高級焼肉店と言った雰囲気でした。
お金大丈夫かな。
メニューです。
一番人気の味付き肩ロースを注文。
もちろんラム肉ですよ。
それと、ライスと味噌汁を注文。
ドーン。
く、食い方がわからん!
ジンギスカンの焼き方説明書。
道民ではない僕は非常に助かります。
準備万端。
来たね!
はい、美味しい!
もっとクセが強いのかと思ったんですけど、臭みがない、そしてすごい柔らかい。
半生でもOKな新鮮な肉を使用しているらしいです。
美味しいよお!
もっと食べたくなってしまいました。
ここで肉をもう一皿注文。
マトンと書かれている肉が気になりました。
マトンってさっきのと何が違うんですが?
ラムは生後1年未満で柔らかく臭みが少ないです。
マトンは2年から7年の大人の羊で、ラムより硬くて匂いも特有の匂いがあります。
なるほど!スタッフの回答わかりやすい!
と言うわけで通が好むマトンを追加。
確かに少し硬めだけど、全然美味しいです。
臭み?あるの?
本当に少し感じるくらい。
これなら全然マトンでもOK!
お会計2160円。
焼肉と考えればお安いです。
こちら、北海道であちらこちらで見るセイコーマートと言うコンビニです。
パンや弁当が作り立てで売ってるのがウリみたいですね。
明日のサンドイッチと飲料を買いました。
そのあと運転していたら、
暗闇から鹿がでてきました。
!
スピードゆっくりだったから慌てず回避できました。
北海道は夜の山道の運転はできるだけ控えたほうがいいな。
今日のお風呂。
公衆浴場くすのき。
ここで頭洗ってたら、お湯でずっと流しててもシャンプーのヌルヌルが全然取れないんですよ。
なんでかな?なんでかな?と思ってたら、温泉の泉質そのままのシャワーでした。
温泉はヌルヌル系で、お風呂上りはスベスベです。
いいお風呂でしたよ!
57日目レポート
走行距離 348.3キロ
食費 3817円
- 監獄食堂 820円
- 鹿バーガー 300円
- ジンギスカン 2160円
網走刑務所博物館 1080円
知床五湖 250円
知床五湖駐車場 500円
ガソリン代 5478円
お風呂 440円
合計 11565円
57日目までの走行距離 11047.8キロ
57日目までに使った金額 480696円