エクストレイルDE日本一周

エクストレイルで車中泊しながら日本一周するお話

日本一周64日目 岩手2 世界遺産平泉 お餅文化 カッパの住処 釜石大観音

雨が降っていました。

道の駅平泉と言う場所です。

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道の駅の中の施設が24時間開放されていて、とてもキレイ。

Wi-Fiも飛びまくりです。

しかも朝ごはん定食を6時から始めてるんですよ!

そんな情報知らなかったので、昨晩コンビニでおにぎり買っちゃいました。


そういうわけで、今日最初は平泉を観光します。


平泉と言うのは地名なのですが、

ここ一帯には平安時代末期に栄えた寺院や遺跡が沢山あります。

「平泉ー仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」と言う名前でユネスコ世界遺産に登録されています。

 

夏草や兵どもが夢の跡

まず最初に訪れたのは中尊寺

傘を出して観光は久しぶりです。

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この時間はまだ空いていました、駐車場代400円。

この後に行く毛越寺の駐車場の100円引き券をくれました。

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入り口から登って行きます。

 

本堂に到着する前に弁慶堂と言うものがありました。

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弁慶と言うのは藤原義経に仕えた僧ですね。

他にも沢山のお堂があります

 

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こちら本堂です。

 

中尊寺は850年に円仁によって開山されたと言われています。

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円仁と言えば恐山を開山したのもそうでした。

12世紀に藤原清衡(ふじわらのきよひら)が、前九年の役後三年の役でなくなった命を供養するために中尊寺の大伽藍を造営します。


登ってくる途中に弁慶堂がありましたね。

弁慶と言えば源義経(牛若丸)に使えた僧として有名ですが、


奥州藤原家と源家は密接な関りがあります。

源義経は幼少期の牛若丸時代も合わせて、平泉に身を寄せていたということです。


義経の最後には中尊寺の敷地より少し離れた現在の高館義経堂で自害します。

今回は訪れませんでしたが、素晴らしい眺望だということです。

 

この高館には500年の歳月の後、松尾芭蕉も登り有名な句「夏草や 兵どもが 夢の跡」を詠んでいます。

武士の儚い栄光を表す句です。


本堂の中に上がることできます。

なんとも立派な金の大仏様がいらっしゃいました。

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一番奥には白山神社と呼ばれる場所がありますが、

ここには能楽殿、能の舞台があります。

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国の重要文化財に指定されています。

現在も公演が行われているということです。


中尊寺の一番の目玉ともいう場所は金色堂です。

金色堂と、宝物殿でもある讃衡蔵(さんこうぞう)のセットで見れる券が800円なのですが。

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ちょうど中学生?の修学旅行と重なりました。

せっかくだからゆっくり見たいので、彼らの拝観が終わるまで待ちます。

一組み終わると次の組が。

と思ったら今度は違う学校の生徒たちが。

これずっと続くな。。。


考え方を変えて、僕も中学生に戻った気で修学旅行気分で入ることにします。

 

讃衡蔵の中には様々な大仏やお釈迦様の像がありました。

とくに中尊寺経と言われる、国宝とされている紺の紙に金と銀で書かれた写経を見ることができます。

中学生の皆さんはノートをとったりして真面目に修学していました。

 

そのあと金色堂へ。

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金色じゃないじゃん!

あの建物は金色堂を守っている、いわば外殻です。

外殻はさや堂と呼ばれています。

中には金閣寺に匹敵する金のお堂があります。

 

阿弥陀如来地蔵菩薩など、沢山の金の像があり、

金色堂の中には、藤原家初代の藤原清衡(きよひら)から、二代目藤原基衡(もとひら)、三代目藤原秀衡(ひでひら)の遺体と、四代目藤原泰衡(やすひら)の首が安置されているということです。

 

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金色堂を抜けて奥に松尾芭蕉さんがいらっしゃいました。

「五月雨の 降り残してや 光堂」

全てのものを朽ち果てさせる五月雨も、この光堂だけは降り残していたかのようである。

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浄土庭園、毛越寺

中尊寺から車で5分ほど。

毛越寺(もうつうじ)へ来ました。

駐車場代は300円ですが、先ほど100円割引券をもらったので使います。

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さらに毛越寺の敷地内に入るには500円です。

毛越寺も円仁が開いた寺です。

その後、大火で焼失しましたが、2代目藤原基衡、3代目藤原泰衡により伽藍を再興しています。

 

雨やみました!

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本堂と、中心には大泉ヶ池と言う大きな池があります。

昔は中島に2つの橋が架かっていたそうです。

 

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奥には開山堂。

円仁の像が置かれていました。

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境内にはもっとたくさんの堂や楼があったようで、現在は基礎石だけが残っています。

 

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こちらにある遣水(やりみず)と言われる水路が池に水を引いています。

毎年、5月の第4日曜日に「曲水の宴(きょくすいのえん)」と言われる催し物があり、

小川沿いで平安貴族の宴の様子を見ることができます。

 

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園内の宝物館も見ることができます。

平安期の仏像、発掘遺品等見ることができます。


一ノ関市の餅文化

この辺のご当地グルメは何かな?探してみました。


隣の一ノ関市では餅が文化として根付いているということです。

僕は、餅は正月とたまにおやつとして食べる程度なんですけど、

一ノ関市では一年中食べていて、軽食店にも餅があるということです。

 

お隣の平泉にはあるんですか?餅食べれる場所。

ありました!

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こちらは中尊寺毛越寺との間のちょうど真ん中にあるお店、夢乃風さんです。

 

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藤原三代お餅膳と言うお餅だけのセットと、夢御膳と言うわんこそばと一緒に食べれるものもあります。

ここはお餅に集中すべし、お餅膳で。

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餅ばっかりの定食。なんだか楽しい。

真ん中の手前はお餅ではなく、大根おろしの酢が入っているやつ。

口直しに使ってくださいということです。


まず最初はスープでも飲みます。

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餅入ってた!!

餅は柔らかくて、しっかり伸びる美味しい餅です。

お膳に入ってるお餅は、ずんだ、あんこ、じゅうね、ゴマ、生姜です。

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じゅうねって初めて食べたかな?

エゴマの実を煎ってすり潰したらしいです。

ゴマとはちょっと違う、少し酸味みたいなものがありました。

 

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みんな美味しいお餅でした!


岩壁に建てられた堂と岩壁に掘られた顔面

平泉エリアではありますが、平泉の中心地から離れたところです。

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達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)に来ました。

500円で入れます。

征夷大将軍坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)創建です。

東北地方の蝦夷(えぞ:中央政権の届かない人々を異端視した用語)がこの窟に要塞を作り、良民や女子供に乱暴していたのを、坂上田村麻呂が討伐したという伝説があります。

その時、この勝利は毘沙門天の御加護であると感じ毘沙門堂を創建しました。

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入り口から三つの鳥居をくぐると毘沙門堂が見えます。

岩壁に張り付くように作られています。

これだけでかなりの迫力です。

中に入れます。

毘沙門様にしっかり挨拶。

 

毘沙門堂の奥の岩壁には

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大麿崖佛(だいまがいぶつ)と言う名前。

顔面大仏とも呼ばれるものです。

前九年の役後三年の役で亡くなった人の礼を供養するために、源義家が弓矢で彫ったという伝説があります。

めちゃめちゃ器用ですね!

 

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毘沙門堂の前に池が蝦蟆ヶ池(がまがいけ)、その真ん中にあるのは弁天堂です。

弁財天様は嫉妬深いのでカップルで詣でると別れさせるなんて言いますね。

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気を付けましょう。

 

カッパの言い伝えの残る街

少し北に戻りますが、東野と言う街に来ました。

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カッパキティちゃん!

この遠野には河童伝説があり、今でも河童がいると信じられています。

河童がいると言われているカッパ淵に来ました。

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今にも河童が出てきそうな雰囲気です。

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ん?寺?

畑の真ん中にすごい立派な山門のお寺が。

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常堅寺(じょうけんじ)と言うお寺です。

このお寺にはなんと、

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カッパ狛犬がいるのです

お皿にお賽銭入れられてるぞ。

昔、このお寺が火事になったときに河童が火を消したという。

カッパ狛犬はその感謝の証だそうです。

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カッパ淵はお寺の奥にあるらしいです。

 

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もう河童が出ても全然不思議じゃないですね。

河童が出てきたときの為にカッパの鳴きマネの練習をしました。

 

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ん、あれは?

釣り?

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キュウリですね。

もう漫画見たいです。

誰がここにセットしてるのか。

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社と河童の像があります。

河童の像にお供えされているのは。

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キュウリ、じゃなくてピーマン?

ピーマンも食べるんだ。

 

お社の中をのぞくと。

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河童グッズがいっぱーい。

あれ?

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なんかこいつ今動かなかった?


鉄鉱石の溶鉱炉

遠野市から山奥に進むこと

橋野高炉跡と言うところに寄りました。

世界遺産明治日本の産業革命遺産」に登録されている8エリアのうちの一つ釜石にある高炉跡です。

1858年に操業を始めたということです。

この世界遺産群には軍艦島も含まれています。

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こちらのインフォメーションセンターでパンフレットをもらいます。

かなり山奥なので、熊でも出ないかと思いながら歩いていきます。

 

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こちらがその高炉跡。

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このようなものが3つあります。

この中で鉄を抽出していたんですね。

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公園としても良い感じ。

 

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転がっている石には一つ一つ意味があるんですね。

種と言うのは鉄を取り出す前の石の状態です。

水車で粉砕してたのかな?

 

ここよりさらに山奥には鉄鉱石の採掘場があるらしいです。

でも立ち入り禁止です。

 

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各高炉の真ん中に鉄の塊のようなものが。

この高炉は1894年まで使われていたということです。

 

復興の街と大観音

ここから釜石市街地へ向かいます。

途中の景色。

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工事中の場所が多いと思いました。

立ってる建物もみんな新しい。

そう、ここは津波被害のあった場所です。

今でも復興は続いています。

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これも運転中見つけて気になりました。

津波の浸水高さのしるし。

車3台分くらいの高さの位置でした。

もし自分がその時ここにいたら。

どうなっていたんだろうかと。

 

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そして目的地に到着。

観音様の背中が見えます。

ここは釜石大観音と言われる場所。

参拝には入場料500円必要です。

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観音様の近くまでエスカレーターで行けます。

 

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良い景色!

でも、先ほど津波の被害を見た後に海を見てるとなんだか複雑な気分です。

 

そしてその後ろにはドーンと釜石大観音。

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その大きさは48.5mと言うことです。

分かりやすく説明すると、ガンダムの大きさが18mなので、その2.7倍の大きさです。

 

この観音様の中入れますよ。

観音様の足元の入り口で御朱印帳を渡して登って行きます。

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徒歩で登りますよ!

螺旋階段の一番下には弁財天様が。

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乳ブリーン出してますが。

螺旋階段の中心にはこのように七福神が祀ってあります。

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また、登って行く途中に三十三観音が安置されています。

これらの像は鉈彫り(なたぼり)という技法で彫られており、荒々しくも生き生きとした姿になっていて見応えがあります。

 

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登りきりました。

観音様の腕当たりから出てきます。

良い景色です。

 

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観音様のお顔がすぐそこに。

 

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降りて御朱印もらいました。

 

境内にはインドスリランカ方式の仏舎利塔があります。

 

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こちらも中に入れます。

中にはあまり日本では見られない貴重な仏像などがあります。


サンマを使ったラーメン?

大船渡市(おおふなとし)に到着です。

本日の夕ご飯はここで食べます。

大船渡市にあるご当地グルメはサンマラーメンです。

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黒船と言うお店にやってきました。

店に入った瞬間少し魚の匂いがしました。

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メディアでも取り上げられている有名店の様です。

芸能人のサインもたくさんあります。

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券売機、せっかくだから特性を食べようかな。

特性秋刀魚だし醤油ラーメンを注文しました。

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店主は結構ロックな感じですね。

そういえばオールバックだったな。

 

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豪華な見た目!

いろんな種類のチャーシューと煮卵!

サンマはダシに使われています。

身が乗ってるわけじゃないですよ。

 

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中太のストレート麺、コシはけっこうあります。

しっかりスープを運んでくれます。

スープの味は予想に反してかなり上品で美味しい。

でもしっかりした味。

秋刀魚の生臭さのようなものはありません。

 

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チャーシューも煮卵も美味いです!

秋刀魚っていう変わり種を想像していたんですけど、かなり王道の美味しいラーメン屋さんでした!

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本日寝る道の駅に到着。

なんだか今日長かった。

この道の駅はお風呂が併設されててーって

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えー!

今日から臨時休業ー!

昨日風呂入れなかったので、さすがに今日も入らないのは嫌だ。


探してみたら、ここから30分の場所にありました。

往復一時間やないか。

でもしょうがない行こう。

 

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スーパー銭湯タイプのお風呂、

お値段770円。

少しお高めだけど、高濃度炭酸泉があったからOK!


シュワシュワされるの好き。


64日目レポート

走行距離 327.4キロ

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使った金額

食費 2695円

  • お餅御膳 1000円
  • 秋刀魚ラーメン 950円
  • スーパーマーケット 745円

中尊寺金色堂 800円

毛越寺 500円

達谷窟毘沙門堂 500円

釜石大観音 500円

御朱印 300×4=1200円

平泉駐車場併せて 600円

お風呂 770円

合計 7365円

 

64日目までの走行距離 13159.1キロ

64日目までに使った金額 541016円